GEヘルスケア・ジャパンは、同社が2011年より展開している医用画像のクラウド型外部保存サービス「医知の蔵」のサービスライン・機能を拡充した新バージョン「医知の蔵2.0」の提供を開始したと発表した。

同サービスは、同社のPACS(医用画像管理システム)を導入している顧客医療機関が撮影したCT(コンピュータ断層撮影装置)やMRI(磁気共鳴断層撮影装置)、PET(陽電子放射断層撮影装置)などの医用画像をソフトバンクテレコムの保有するデータセンター設備を活用して院外保存するクラウド型の医療サービス。

最新版となる「医知の蔵2.0」では、既存サービスの安定性や効率性を維持しつつ、新たな料金体系の採用により、医療施設における外部保存サービスの導入および運用コスト削減を図るとともに、施設内での効率的な画像管理を可能にする新たな機能を追加し、診療行為への資源の集中投下と効率的な経営をサポート。具体的には、2カ所のデータセンターのうち1つをプライマリサイトとしてデータ保管に使用し、もう1方のセカンダリサイトをバックアップ機能に絞って運用することで導入コストを抑制できる「医知の蔵ベーシック」が提供されるほか、従来、データセンターに蓄積されたデータ容量に応じた従量課金制を採用していたのを見直し、その月にデータセンターに転送されたデータ量(発生したデータ量)に応じて課金する料金体系を採用した。

さらに、経年で蓄積されてゆく膨大な量の画像をより効率的に管理するための新機能「Image Lifecycle Management(ILM)」を新たに搭載し、効率的な画像管理を可能にし、保管コストの最適化を図ることができるようになったとする。

なお同社では、同サービスについて、初年度の国内販売目標を50台としている。