トヨタ自動車は4月4日、米生産農業法人向けの農業IT管理ツール「豊作計画」を開発し、愛知県と石川県の米生産農業法人9社に今月から提供を開始したと発表した。

同ツールはクラウドを介して提供され、地図上に登録された多数の水田を複数の作業者が効率的に作業できるよう、日ごとの作業計画が自動的に作成される。作業計画は作業者のスマートフォンに配信され、作業者はGPSで作業すべきエリアを確認してから現場に向かう。

作業の開始・終了時にスマートフォンのボタンを押すことで、共有のデータベースに情報が集まり、広域に分散する農作業の進捗の集中管理や作業日報や請負先へのレポートの自動作成も実現される。

「豊作計画」の概要

「豊作計画」のモバイル画面

同ツールは現在、米生産農業法人が主に取り扱う米・麦・大豆などに対応しているが、同社としては、将来的には対応作物を広げて、国内の農業の活性化や競争力強化に貢献していく構え。