オリンパスは4月1日、同社の生物顕微鏡用イメージングソフトウェア「cellSens」の最新バージョンとなる「cellSens V1.11」の提供を開始したと発表した。

同バージョンでは、電動ステージの移動やピント合わせなど、顕微鏡を用いた観察・撮影に必要な項目を、観察法や手順に応じて的確に設定できる「Experiment Manager」機能を強化。これにより、生きたままの細胞を観察するライブセルイメージングにおいて、観察エリアごとの個別の条件設定や各エリアの観察順の指定など、複雑な手順を自由に設定することが可能となったという。

また、撮影した観察画像において、形や大きさなど、ユーザー独自の分類をマウスのクリック操作で数え分けることができる「オブジェクトカウント機能」を新たに搭載。これにより、各分類の個数と割合を簡単に分類することができるようになったほか、画像内の粒子の合計個数・面積を自動集計したり、値をエクセル表に出力したりできる既存機能と組み合わせることで、より効率的な解析が可能となったという。

「cellSens V1.11」の操作画面