Mozillaは3月24日(米国時間)、Brendan Eich氏のCEO(最高経営責任者)就任を発表した。同氏は共同設立者の1人で、2005年8月にCTO(最高技術責任者)に就任、技術と製品の両面でMozillaをリードしてきた。同氏はまた、JavaScriptの生みの親としても知られる。
CEOとしてモバイル版Firefoxプロジェクトを推進してきたGary Kovacs氏が、昨年4月にCEOを退任する計画を発表。後任探しが始まり、Kovacs氏が退任してからはCOO(最高執行責任者)のJay Sullivan氏が暫定的にCEO職を務めていた。
新CEO選びに時間がかかったのは、オンラインの世界がデスクトップからモバイル、クラウドサービス、ビッグデータ、ソーシャルへと広がっているためだ。Mitchell Baker会長は新CEOの条件として、執行スキルや戦略実行能力に加えて、トレンドを見極める技術センスを挙げていた。最終的に、その洞察力やテクノロジ・ビジョンがMozillaだけではなく、Webコミュニティの方向性にも影響を与えてきたEich氏にMozillaの新時代への移行を託した形だ。
暫定CEOを務めていたCOOのJay Sullivan氏はMozillaを去り、Li Gong氏が新COOに就任する。Gong氏は中国および台湾のMozillaのCEOであり、Firefox OSの開発に貢献してきた。