大日本印刷(DNP)は3月3日、「iOS7」に搭載された近距離データ通信の新機能「iBeacon」に対応した、新しいスタンプラリーのサービス「Sitekicker+ for スタンプラリー」を開始した。
iBeaconは近距離無線規格のBluetooth LEを使用して、データのやり取りを行う機能。
DNPは「おサイフケータイ」やNFC対応スマートフォンを専用端末にかざすだけでモバイルサイトにアクセスできるサービス「SiteKicker」を2007年から提供しているが、今回、ビーコンに対応した「Sitekicker+」を開発し、iPhoneを使用したスタンプラリーが行えるサービスを提供する。
「Sitekicker+ for スタンプラリー」は、ショッピングモールやテーマパーク、美術館などの大型施設内や観光地でのスタンプラリーなどで活用できる。iPhoneにダウンロードした専用アプリを起動し、施設内のビーコンデバイス付近のスタンプポイントに近づくと専用端末からの情報をBluetoothで自動的に受信して、スタンプが獲得できる仕組みになっている。
また、専用端末とユーザーの距離に応じて配信する情報を変えることも可能で、スタンプラリー以外にも店舗内の場所に合わせた情報を配信できる。たとえば、店舗の入り口では本日の特売情報を、個別のエリアでは該当する商品カテゴリーの情報を、商品棚の前では対象商品の情報を表示する、といった活用法が挙げられる。
同サービスの初期導入費用は20万円(専用端末5台を含む)、月額利用料は5万円となっている。