東芝は3月3日、カーナビゲーション(カーナビ)システムなどに使用される中型液晶モジュール向けに、5種類の出力電源を内蔵したシステム電源IC「TC7735FTG」を製品化し、即日サンプル出荷を開始したと発表した。

液晶モジュールを駆動するには、ドライバやコントローラ用に、最大で5種類の異なる電源供給が必要だが、同製品は2個のDC-DCコンバータ、2個のチャージポンプ、および1個のオペアンプを内蔵することで、1チップで駆動させることが可能だ。

また、4.5Vから16Vの広範囲な動作電圧に対応しているため、車載バッテリーから電源を直接供給することが可能という特徴もある。

さらに、OTPメモリを内蔵しているため、システムごとに異なる電源制御の設定を保存することも可能だ。

なお同製品はパッケージとしてQFN32ピン(5mm×5mm)を採用している。

カーナビ向けシステム電源IC「TC7735FTG」