Maxim Integratedは2月18日(現地時間)、車載インストルメントクラスタの基板スペース、ノイズ、および消費電力の削減に寄与する高集積パワーマネージメントIC「MAX16993」を発表した。

自動車メーカーの多くは、インストルメントパネルモジュールのスタンバイモードでの消費電流を100μA以下に制限しており、全機能が実行された場合、電源自体の消費電力量はごくわずかである必要がある。同製品は無負荷状態で、自己消費電流が25μAの3チャネルソリューションとなっている。これにより、数mAで動作する従来型DC-DCコンバータよりも高効率になる。また、1個の高スイッチング周波数コントローラとそれぞれ3Aを供給可能な2個の出力コンバータを内蔵しているため、従来型ディスクリートソリューションに比べて50%以上基板スペースを節約できる。さらに、2.1MHzのスイッチング周波数によって、AM帯域のノイズを抑圧し、外付けのインダクタとコンデンサも小型化することができる。この他、スペクトラム拡散イネーブル入力を備え電磁干渉(EMI)を最小化できるのに加え、出荷時設定可能な同期I/Oを備えておりノイズ耐性を向上させている。

なお、パッケージは5mm×5mm×0.75mmサイズの32ピンTQFN-EP、および側面濡れ性のある5mm×5mm×0.8mmサイズのQFND-EP。AEC-Q100に認定されており、-40℃~+125℃の自動車用温度範囲で動作する。価格は1000個以上購入時で5.39ドルから。

Maximの高集積パワーマネージメントIC「MAX16993」の活用イメージ