計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは1月24日、高確度なパワー測定向けにEバンド対応導波管パワーセンサ「Agilent E8486A」を発表した。

同製品は、入力がWR-12導波管となっており、Eバンド(60GHz~90GHz)において高確度なパワー測定が可能。Eバンドを用いた衝突防止レーダや無線基幹通信などの用途に最適なパワーセンサとなっている。また、オプションで、-60dBm~+20dBm、80dBのダイナミックに対応する(標準では-30dBm~+20dBm)。ダイナミックレンジの拡張により、低出力の信号でも正確に測定することが可能となる。送信系のアンプ後の高出力の測定だけでなく、受信系の評価にも使用したいというニーズにも対応している。

さらに、従来の導波管パワーセンサと同様、高信頼性、低損失が特徴となっている。50MHz校正ポートを搭載しており、異なるメータおよびセンサの組み合わせで測定を行う場合でも、温度変化の影響による不確かさを容易に取り除くことができる。1.06と優れたSWR(定在波比)を実現しており、センサとソースのミスマッチによる不確かさを最小限に抑え、高確度な測定を実現している。

なお、価格は60GHz~90GHz、-30dBm~+20dBに対応した「N8486A オプション100」が111万4667円(税別)、60GHz~90GHz、-60dBm~+20dBmに対応した「N8486A オプション200」が131万9977円(税別)。すでに販売・出荷を開始している。

Eバンド対応導波管パワーセンサ「Agilent E8486A」