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Naked Securityに掲載された記事「EU commissioner calls for larger data breach fines」が、欧州委員会のViviane Reding氏が欧州連合地域におけるデータプライバシーに関する法律違反についてより大きな罰金を求めたことを伝えた。データプライバシーに関する罰金を引き上げることで違反している企業を牽制する狙いがあるものとみられる。
今回欧州委員会からこうした呼びかけが行われた背景には、昨年から今年にかけてスペインおよびフランスにおいて実施されたGoogleに対するデータプライバシー違反に関する罰金への不満があるとされている。スペインでは90万ユーロ(1億2,730万円ほど)、フランスでは15万ユーロ(2,120万円ほど)の罰金が命じられているが、これら金額はGoogleの売上高と比較するとあまりにも少なすぎるという主張をしているという。
今後、罰則金の引き上げを巡って法律改正に進む可能性が高いが、欧州委員会は多くの案件を抱えており個々の動きはそれほど迅速ではないため、法律として施行されるには時間がかかるものとみられる。しかし、2013年に米国家安全保障局(NSA)の過剰監視などが明らかになったことでこの分野の動きに関心が高まっており、より規制を強める方向に法改正が進む可能性もある。