ルネサス エレクトロニクスは1月21日、自動車や産業機器などの長期間の安定供給が求められる分野向けに提供されるマイコン、ミクスドシグナル半導体およびパワー半導体などを対象に、長期的な安定供給体制を整た長期製品供給プログラム(Product Longevity Program)としてWebによる関連情報の提供を開始したことを発表した。

同プログラムの対象製品は5000品種以上が予定されているとのことで、順次Webサイト上で対象製品の情報が公開されていく予定。具体的には、長期供給を予定している製品において、すでに量産中の製品については2014年1月から、また今後量産を開始予定の製品についてはプログラム登録日を起点に10年以上、15年以上、20年以上の3パターンの供給期間を設定し、製品ごとの製品ステータスと供給予定期間の情報をWebサイト上に掲載していくとするとしている。

一般的に自動車や産業機器といった分野では、ライフサイクルが長いため、製品選定における長期供給は重要なポイントの1つになっている。しかし、機器の高性能化や多機能化、半導体製品の進化などにより、提供する品種が増えている一方、すべての製品が長期供給される保証があるわけでもないという課題があった。今回の同社の取り組みは、こうした長期供給予定の製品情報をあらかじめWebサイトにて公開することで、ユーザーに安心して製品選定できる環境を整備することを目指したものだという。

ルネサスの長期製品供給プログラム(Product Longevity Program)の概要