ピーバンドットコムとQuadceptは、プリント基板設計ツール「Quadcept PCB Designer」で作成したプロジェクトから直接P板.comへ基板発注ができる「基板製造連携」機能を1月10日にリリースしたと発表した。

「Quadcept」はQuadceptが提供するクラウド型のEDAツールで、回路図エディタ、プリント基板設計、データ管理システムをセットで提供するほか、初期費用・保守費用・バージョン更新費用が無料となる。

今回の連携機能は、Quadceptで回路・アートワークを設計した基板データのうち、基板製造の見積りに必要な情報をP板.comに1クリックで送信できることが特徴。これにより基板製造の仕様入力の誤りなどの人為的ミスの削減・発注作業工数の短縮を期待できるとしている。

また、作成したプロジェクトに紐づく見積り履歴を一覧表示できるようになったという。例えば、「製品TEST」というプロジェクトで設計した基板で見積りを行い、製造枚数など条件を変更して2回目の見積りを行い、さらに回路設計を変更して3回目の見積りを行った場合、「製品TEST」というプロジェクト名で検索すれば3回の見積りが一覧表示される。

さらに、過去にP板.comで注文した基板は製造時期や金額、仕様などの履歴を閲覧できるという。

今回リリースする連携機能では、Quadcept上で作成したプロジェクトから直接P板.comへの見積り・発注・注文管理が行える