東京都・代官山のギャラリー「GALLERY SPEAK FOR」にて、写真家・笠井爾示による写真展「MUSCOVITE」が開催される。会期は1月17日~29日(木曜休廊)、開館時間は11:00~19:00(最終日のみ18:00まで)。入場無料。
同展では、笠井爾示が2013年12月に刊行した写真集「MUSCOVITE」を受けて開催されるもの。モスクワのシティスケープ(風景)、ポートレートなどを織り交ぜ、同展のために制作された半切サイズのオリジナルプリント約30点で構成され、これらのプリント作品は全て販売される。加えて、写真集など関連アイテムも販売されるという。
また、「MUSCOVITE」はモスクワのガラス、結晶という意味を持つと共に「モスクワ人」を指す言葉で、女優・真木よう子をモスクワ郊外の別荘やホテルの室内、地下鉄などプライベートなシチュエーションで撮影した内容。笠井のコンパクトデジタルカメラ「FUJI FinePix X100」によるスナップ写真のライブ基調と、ドキュメンタリーアプローチでの視線で包まれ、これまでのタレントグラビア的な話法とは次元の異なる真木よう子の魅力が引き出されているということだ。
なお、笠井爾示は1970年東京生まれの写真家。1980年から8年間ドイツで学び帰国。1995年、多摩美術大学卒業。1996年に初の個展「Tokyo Dance」(Taka Ishii Gallery)を開催。翌年、写真集「Tokyo Dance」「Danse Double」を刊行し注目を集め、ストックホルムとニューヨークにて個展を開く。以後のおもな写真集に「波珠」(1998年、青幻舎)、「KARTE」(2010年、Noyuk)など。広告や雑誌、CDジャケット、俳優・女優たちのポートレート撮影も幅広く手がけている。