2014年の年頭にあたり、SAS Institute Japan株式会社 代表取締役社長 吉田仁志氏は、以下の年頭所感を発表した。

新年明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

おかげさまで、昨年2013年は、SASジャパンにとって、ソフトウェア、サービスを含めビジネス全体が堅調な1年となりました。ビッグデータの社会や経済にもたらす可能性に注目と期待が高まりその活用方法の模索が続くなか、多くの企業でアナリティクスが価値をもたらすための重要な手段として位置づけられました。また、顧客を中心に様々な情報を統合して分析することで、これまで部分的な情報であるがゆえに平面的にしかとらえられなかった顧客像を三次元化し、より良いサービスの提供につなげたいというニーズもさらに拡大しており、顧客分析ソリューションも引き続き好調でした。

企業のIT投資はTCO削減からROI向上へと変わり、また単なるバズワードとしてのビッグデータよりもリアルな価値の創造へと発展する段階に来ています。本年2014年は、企業が本格的にアナリティクスで戦略を展開していく年となります。過去のデータ分析のみに留まるBIの限界を超え、アナリティクスを使ったBAに統合進化させる動きは加速していきます。また、政府機関が提供するオープンデータの活用、オープンデータとビッグデータを組み合わせた活用など、さらにアナリティクスの可能性が拡がる年になると思います。

SASジャパンは、2014年も引き続き「アナリティクスですべての企業にイノベーションを」をテーマに、日本市場でのアナリティクスの深耕を図っていきます。具体的には、「戦略情報基盤となるアナリティクス」、「三次元で顧客像をとらえる顧客分析ソリューション」、および、「リスク分析と不正検知ソリューション」の3本柱を中心に、ビジネスを推進します。また、データ・サイエンティスト、アナリティクス・プロフェッショナルなどアナリティクスに携わる人材が圧倒的に不足する中、産学官民が連携した人材の育成に貢献していきます。

本年も、SAS社員一同、現在、そして、将来の顧客のビジネス課題を解決するため、 全力で取り組んでまいります。よろしくお願い申し上げます。