2014年の年頭にあたり、サイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野慶久氏は、以下の年頭所感を発表した。

新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。

昨年は、2011年11月に提供開始した当社独自のクラウドサービス「cybozu.com」をご契約いただいたお客様が2年足らずで5,000社を突破し、「cybozu.com」のラインナップを中心とした自社カンファレンスにおいては1,100名のお客様にご来場いただきました。中小企業だけではなく大企業のご契約も増え、現在は100社近い東証一部上場企業でご利用いただいており、エンタープライズにおいてもサイボウズ製品の拡がりと可能性を感じられた1年でした。

なかでも業務アプリ構築クラウド「kintone」は、クラウドプラットフォームとして小~大企業において、様々な用途でご利用いただいており、製品連携を行っていただけるパートナー様も40社を越えるなど、サービス開始当初に想定した以上の拡がりをみせており、米国市場でのテストマーケティングにおいては高評価を得ました。

また、サービス品質の向上を目的とした「cybozu.com Security Challenge」を実施し、実際のサービスの脆弱性を外部の方も検証できる取り組みを始めました。75名の外部識者の方々にご参加いただき、多数の報告をいただきましたが、今回は外部から即侵入されるような深刻な脆弱性は検出されませんでした。サイボウズの技術力強化、サービスの信頼度強化のために、今後も引き続き外部識者を交えた品質への取り組みを行う予定です。

ワークスタイルにおいては、時間や場所に制限を設けない「ウルトラワーク」制度を本運用化しました。これらの「働き方」の取り組みを、自社サービスと組み合わせてお客様へのご提案に活かすのみならず、日本のビジネスパーソンの豊かな働き方の実現へとつながるよう、引き続き様々なワークスタイルの挑戦を続けてまいります。

2014年は、クラウド事業をさらにエンタープライズ市場、グローバル市場において伸ばす年です。特に「kintone」の米国市場に対する本格的なマーケティング活動を開始し、世界に通用する日本発のクラウドサービスとして挑戦してまいります。

国内においても、引き続きパートナー様とともに新たなビジネスモデルを創出し、企業の変革を支援し、世界中のチームワークの向上に貢献してまいります。

本年も、さらなるご支援、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。