独シーメンスのインダストリーセクターは12月19日(現地時間)、ライフサイクル管理(PLM)用ソフトウェアのコンサルティング業務などを行う「TESIS PLMware」を買収すると発表した。

今回の買収契約は独TESIS PLMware本社と米国の事業所が含まれる。買収後はシーメンスの産業オートメーション事業部のビジネスユニットであるシーメンスPLMソフトウェアに組み込まれるという。

TESIS PLMwareは1988年に設立し、統合PLM環境・製品開発プロセスの構築を行ってきた企業。具体的には、PLMソフトウェエをベースにしたERP、MES、CRM、SCMといったソフトウェアを組み合わせたソリューションを中堅から大企業に向けて提供している。

今回の買収では、シーメンスPLMソフトウェアが開発するPLMソフトウェアであるTeamcenterと各社の主要なERPソフトウェアとの相互運用性を高め、情報交換をシームレスに行えるようにするといった狙いがある。また、ソリューションの提供コストを抑えながら競争優位性を高めることも視野に入れているという。独シーメンスPLMソフトウェアのプレジデント兼CEOのチャック・グラインドスタッフ氏は、「(今回の買収で)当社の産業用ソフトウェアのPLMポートフォリオをさらに拡張していく」と述べている。

なお、買収の契約条件は開示されていない。