シーメンスPLMソフトウェアとCADENASは12月10日、エンジニアを目指す学生、研究者および教員向けに、CADENASのデジタル・データベースに登録された標準部品(機械部品)を検索し、ダウンロードできる無料サービスの提供を開始した。
CADENASのデジタル・データベースは、CADENASが運営する共有可能な標準部品の3Dデータを集めたWeb上のカタログのこと。現在400以上の部品メーカーが協力し、1億以上の3Dデータを登録されており、提携企業は好みのデータをダウンロードして自社の製品開発に利用できる。3Dデータは汎用性が高く、同社のPLMソフトのNX、3D CADソフトのSolid Edge、軽量3DビューワのJTなどのさまざまな3D関連ソフトで利用できるという。
今回の発表により、学生などもCADENAS類似形状検索、インテリジェント検索といった方法でカタログの3Dデータへ自由にアクセスして利用できるほか、マス・カスタマイゼーションの習得に役立てられるという。
同社のパートナー戦略担当シニアディレクターのBill Boswell氏は、「データベースを利用することで、学生も開発時間の短縮や生産性の向上につなげられる」と述べている。