MMD研究所は11月27日、「スマートフォン利用者のLTEネットワークに関する意識調査」の結果を発表した。調査では、所有スマートフォンの「つながりやすさ」や「通信速度」の実感と「パケ詰まり経験」「その他通信ネットワークについての不満」を調査した。
調査は、LTE対応スマートフォンを利用しているdocomoやau、SoftBankのユーザー各600人、計1800人を対象に11月14日~18日に実施した。
docomo、au、SoftBankのLTE対応スマートフォン利用者にスマートフォンの「つながりやすさ」について5段階で聞いたところ、「とてもつながりやすい」「ややつながりやすい」を合わせ、全体では55.5%が「つながりやすさ」を実感していた。キャリア別に見ると、SoftBank利用者が最も高く58.7%がつながりやすいと感じており、次いでau(54.5%)、docomo(53.2%)となった。
同様にLTEの「通信速度」について聞いたところ、「とても速い」「やや速い」を合わせ、全体では68.0%が「通信速度が速い」と実感している。キャリア別で見ると、こちらもSoftBank利用者が最も速さを実感しており71.8%、僅差でauが68.8%、docomoが63.2%となっている。
次に、6か月前と比べての変化について聞いたところ、つながりやすさについては「つながりやすくなった」が39.8%、「どちらでもない」が52.3%、「つながりにくくなった」が7.9%だった。また、通信速度については全体の37.7%が6か月前に比べて「通信速度が速くなった」と実感している。
また、「パケ詰まり」の経験を聞いたところ、全体で72.7%がパケ詰まりを経験していることがわかった。パケ詰まりの頻度については、「ほぼ毎日」が16.8%、「2、3日に1回程度」が22.2%、「1週間に1回程度」が21.5%となり、1週間に1回以上のパケ詰まり頻度は60.5%だった。
これをキャリア別に見ていくと、docomo利用者が最も多く75.8%でパケ詰まり経験があり、次いでau利用者の73.0%、SoftBank利用者の69.2%だった。1週間に1回以上のパケ詰まり頻度は、docomo利用者が64.6%、au利用者が59.3%、SoftBank利用者(N=415)が57.1%となり、パケ詰まり経験・頻度ともにSoftBankが最も低い結果となった。
ほかに、ネットワーク通信の不満の有無について聞いたところ、63.3%が不満を持っていることがわかった。不満要素についての質問では、最も不満度が高かったのが「通信が不安定」で55.2%、次いで「通信速度の遅さ」が41.1%、「パケ詰まり」が29.3%と続いた。