EIZOは、グラフィックス市場向けのカラーマネージメント液晶モニターとして、「ColorEdge CG277」および「ColorEdge CX271」を2013年11月22日に発売する。いずれも価格はオープン。メーカー直販価格はCG277が19万9,800円、CX271は3モデルをラインナップしており14万9,800円~15万9,800円。

「ColorEdge CG277」

「ColorEdge CX271」

今回発売される「CG277」と「CX271」は、それぞれColorEdgeシリーズのCG276およびCX270の後継機となる高解像度カラーマネージメント液晶モニター。従来機種同様の滑らかな階調表現、画面の均一表示、すばやい表示安定など、同シリーズの優れた基本性能を継承しながら、グラフィックス市場で求められる各種機能・性能を向上させた。

上位モデルのCG277は、厳密な色の管理と運用が求められるプロフェッショナル・フォトやプリプレス、映像制作市場をターゲットにしており、キャリブレーションを行えるセンサーを内蔵。一方のCX271は、デザインやデジタルフォト、研究開発など、正確な色の表示が求められる市場をターゲットにしており、キャリブレーションした調整結果やプリセットのカラーモードを再調整できる「コレクションセンサー」を内蔵した。また両機種ともに、設定された画面表示を保つための再調整を定期的に自動実施でき、常に正しい表示で使用可能という。

従来機種から性能が向上した点は、Adobe RGBカバー率99%のIPSパネルを両機種で採用した点や、さらに引き締まった黒色表示を実現した点など。また、バックライトに広色域LEDを採用しており、従来機種に比べ標準消費電力を40%削減。さらに、表示のちらつきが気になりにくい調光方式を採用したことで、疲れ目の緩和効果も狙った。

なお、CG277には代表的な放送規格で定められた色域・ガンマを再現するEBU、Rec709、SMPTE-C、DCIモードが備わっており、ボタン一つで表示切替え可能。さらに、HDMI接続時の1080/24p対応や、DisplayPort入力時の2560×1440解像度に4K×2K解像度を簡易表示できる機能を付加するなど、幅広い信号入力に対応した。

ソフトウェア面については、フォト・プリプレス・デザインに適した既存のモニター調整ソフトウェア「ColorNavigator」がCG277とCX271の2モデル(CX271-CNXおよびCX271-CN ※下図参照)に付属するほか、複数のモニターの画面表示を管理者が一括管理できる、新開発の専用ソフトウェア「ColorNavigator NX」が2014年1月10日から同社Webサイトにて無償提供される予定となっている。

モニター管理者向けソフト「ColorNavigator NX」

両機種とも主な仕様は、液晶パネルがノングレアのIPS、バックライトは広色域LED、解像度は2,560×1,440、視野角(水平/垂直)が178度/178度、輝度が300cd/m2(キャリブレーション推奨輝度は120cd/m2以下)、コントラスト比が1000:1、応答速度が6ms(中間階調域)、広色域表示はAdobe RGBカバー率99%、NTSC比102%、入力端子はDisplayPort×1(HDCP対応)、DVI-D 24ピン×1(HDCP対応)、HDMI×1(HDCP、Deep Color対応)を用意。本体サイズ/重量は646×425~576.5×281.5mm/約12.7kgとなっている。

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