トレンドマイクロは11月5日、企業向けファイル共有ソリューション「Trend Micro SafeSync for Enterprise」を発表した。

参考価格は1000ライセンス購入時で1ライセンスあたり1年2960円で、11月27日より受注を開始する。

SafeSync for Enterpriseは、サーバやストレージ製品と組み合わせることにより、企業の懸念する安全性と従業員の利便性を両立したファイル共有を実現するソフトウェア。企業内にデータを保管するオンプレミス型システムで、従業員のファイルのやり取りをIT管理者が一元的に管理できる。

シンプルな操作で利用できるファイルの暗号化やフォルダへのアクセス権の管理機能などを備え、安全性の高いファイル共有を提供する。パソコン、スマートフォン、タブレット端末をはじめとしたマルチプラットフォームに対応する。

SafeSync for Enterpriseでは、分散する業務ファイルの保管場所を管理された環境下に置くことで、IT管理者がファイルのやり取りを集中管理できる。また、ストレージ領域に保存したファイルの暗号化やフォルダへのアクセス権の管理機能により、メールの誤送信などによる情報漏えいのリスクを防ぐ。

Outlookとの連携機能を搭載しており、メールに添付されたファイルを自動的にストレージに保存し、そのリンク情報だけをメールで送信することで、簡単に安全なファイル共有が行える。

また、Active Directoryと連携することで、社内のユーザアカウントを一元管理できるため、導入が容易となる。

ストレージ領域に保存されたファイルは、自動的に暗号化されるほか、SafeSync for Enterpriseのエージェントがインストールされた端末では、鍵暗号方式によって登録されたアカウントごとにファイルへのアクセス権限管理の設定が行える。

ほかに、共有するファイルに対してパスワードやアクセス可能期間の設定によって、アクセスを制御することも可能だ。