米Facebookが10月31日(現地時間)に発表した2013年第3四半期(7月-9月)決算は、モバイル広告がデスクトップに肩を並べる規模にまで成長し、売上・利益ともにアナリストの平均予想を上回った。

売上高は20億1600万ドルで前年同期比60%増。広告収入は全体の66%に相当する18億ドル。モバイル広告の割合が前期の41%から49%に拡大した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は4億2500万ドルで、1株利益は0.17ドルだった。前年同期は5900万ドルの赤字だった。

2013年9月末時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は前期比3%増の11億8900万人。そのうちモバイルMAUは同7%増の8億7400万人、またモバイルのみのMAU (モバイルアプリまたはモバイルWebサイトのみ使用)が同16%増の2億5400万人に増えた。

モバイルMAUの推移(2011年第3四半期-2013年第3四半期)

米国で10月上旬に、ティーンエイジャーのFacebookからTwitterへの移行を指摘したPiper Jaffrayの市場調査レポートが話題になったが、9月期の業績発表においてCFOのDavid Ebersman氏が「デイリーベースの動向で若いティーンユーザーの減少があった」と認めた。ただし、減少は短期的な変動であり、「第2四半期から第3四半期を通じた米国のティーンユーザーのFacebook利用は安定している」と付け加えた。