スマイルリンクとディビジョンエンジニアリングは10月24日、ディビジョンエンジニアリングが設計・開発を担当し、スマイルリンクが製造を担当した国産パーソナル3Dプリンタ「DS-1000」を、ものづくりを愛する起業家達のためのコワーキングオフィス「MONO」にて11月10日より常設展示すること、ならびに同日よりネット上にて販売予約の受付を開始すると発表した。

DS-1000は、設計・開発から製造まで国産にこだわったパーソナル3Dプリンタであり、MONOから発信される製品としても第1弾のものになるという。また、国産という特徴のほか、その大きな特徴として、以下の5つの特徴がある。

  1. Sheetmetal Structure:筐体および機構部をシンプルな曲げ板金で構成し、機能追加しやすいスケーラブルな設計を採用
  2. Bowden Style Extruder:樹脂押し出し用のモータを本体側に搭載したことで、ヘッドの慣性重量を削減し、高速ながら安定した動作を実現
  3. CoreXY(H-bot) Motion Mechanism:高速・高精度動作(バックラッシレス)。高剛性・コンパクト設計のガントリー。大型化しやすいスケーラビリティを提供
  4. Small Stepper Motors for 3axis:CoreXY機構と小サイズベッドの採用により、通常より小サイズのモーター(NEMA14)での動作を可能とし、コンパクト化とコストダウンを実現
  5. High Torque Motor for Filment Ectrusion:安定した樹脂送りのためにエクストルーダには大トルクモータを採用(通常の1.5倍のトルク)

CoreXYの概要

また、同プリンタはオープンソースハードウェアを活用しており、コントロールボードにはArduinoMEGAのシールドである「RAMPS1.4」を採用。DS-1000も設計図をクリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスに基づき公開し、世界中のコミュニティに提供していくとする。さらに、11月上旬をめどに日本語マニュアルやFAQ、モデルデータ、詳細設定情報の共有といった各種情報のフィードバックを目指したコミュニティサイトの立ち上げも予定するほか、製造業向けのデスクトップ3Dプリンタ活用研究会などの開催も行っていきたいとしている。

DS-1000の仕様は、造形範囲が105mm×105mm×105mm、積層ピッチが0.05mm~0.35mm。ヘッド速度は100mm/s、トラベル速度は200mm/sと、このクラスの製品の中ではトップクラスの速さで、他社製品と比べると2~3倍程度の速さで造形することが可能だとする。

また、フィラメントとしては、一般的なABSやポリ乳酸(polylactic acid、polylactide:PLA)などの樹脂に加え、ナイロンも利用可能となっており、新たな利用方法や利用シーンでの活用も期待できるとしている。ちなみにフィラメントの価格は検証済みのものとして販売されるものに関しては、1kgあたり5000円程度からを予定しているとのこと(色やフィラメントの種類などにより変わる見込み)。

DS-1000のコンセプトは「カワイイ」、「タノシイ」、「チイサイ」という「カタチ」

なお、対応OSはWindows 7/8で、現在のところ、ほかのOSでのサポートの予定はないという。価格は17万5000円(税別)で、入力データ形式はSTLに対応。出荷は11月末ころを予定しているが、予約開始日となる11月10日は、MONOにて購入希望者を対象とした無料説明会を実施する予定だとするほか、発売後もモデリング講座やワークショップなどを順次開催していく予定としている。

DS-1000の外観と造形物。エクストルーダー(樹脂押出し機)の部分は、DS-1000が自ら出力したものを使用しているとのこと。また、一部画像の本体左のフィラメントホルダーもDS-1000で出力したものだという