PTCジャパンは10月17日、工学技術の核となる計算の実行、解析、文書化、共有などにトータルでサポートする工学技術計算ソフトの最新版「PTC Mathcad Prime 3.0」をリリースしたことを発表した。

同リリース版では、ドキュメントの作成機能が強化され、テキストの中に数式を埋め込めるようになったほか、計算領域の書式設定、ユーザー設定テンプレートや会社標準テンプレートなど、計算標準、文書化標準への順守に対応する。C++、C、Fortranなどの言語で作成されたアルゴリズムを再利用する機能なども搭載され、これによりPTC Mathcadの標準機能を拡張することを可能にする。

上流の計算で使用されているパラメータも、全体で利用できるパラメータとしてプロットのそばに配置をすることが可能。

また、ヘッダーおよびフッターへの画像の貼り付け、数式の上書き入力のようによく使う機能を素早く呼び出せるなど、操作面でも向上している。

書式設定ではフォント、色、ハイライトの設定ができ、より読みやすく仕上げられる。

さらに、同社製のCADソフト「PTC Creo」やコンテンツ/プロセス管理ソフト「PTC Windchill」との連携も充実している。PTC Creoと連携させることで、設計者はテスト解析、ジオメトリパラメータの最適化、最終デザインの検証と妥当性確認などを手軽に確認することが可能になる。

一方のPTC Windchillとの連携では、PTC Mathcad Prime 3.0のワークシートを直接管理できることにより、重要な設計、エンジニアリングナレッジに関するグローバルコラボレーション、バージョン管理、トレーサビリティ確保を実現する。