NECとNEC情報システムズは10月1日、顔認証、電気錠、タブレット端末などを活用して、オフィスやビルの入退場を管理する「顔認証入退管理システム」を発売した。

本システムは、NECの顔検出・顔照合エンジン「NeoFace」を用いた顔認証用サーバと、出入管理システム分野で国内トップクラスのシェアを持つアートのAndroid搭載タブレット端末などから構成されている。NeoFaceは2010年、米国国立標準技術研究所(NIST)のベンチマークテストで顔認証技術として第一位の評価を受けている。

顔認証用カメラとタッチパネルディスプレイを搭載したタブレット端末を利用するため、従来は別々に用意していたカメラやディスプレイが不要となる。また、顔認証や暗証番号(ID)のタッチパネル入力と組み合わせた多重認証によって、安全性の高い入退管理を実現した。

利用イメージ

ビルや工場などのドアやゲートに設置するタブレット端末は、無線LANによって顔認証用サーバと接続する。そのため、カメラやディスプレイなどの機器や専用のケーブルを設置する工事を行うことなく、迅速にサービスを開始できる。1台の顔認証用サーバは、最大で20台のタブレット端末を収容する。

タブレット端末に表示する内容は、顔認証用サーバのプログラムを変更することなく、タブレット端末側のソフトウェアを設定するだけで修正できるため、ニーズに合わせたUIを容易に構成できる。

顔認証サーバ 1台、LifeTouch 1台、顔登録用USBカメラ 1台、USB/LAN変換器 1台、電気錠制御ユニット(アート製) 1台の基本構成で150万円から。

システム構成