ジョンソンコントロールズ ビルディングシステムズは、小規模施設向けビル管理システム「METASYS インテリジェント ターミナル アドバンス」の発売を10月1日より開始すると発表した。

「METASYS インテリジェント ターミナル アドバンス」システム構成例

同製品は、最大管理点数500点、オフィス・店舗・病院・学校・工場など、延床面積2,000から5,000m2程度の小規模施設において、空調、照明、動力、検針などの統合管理が可能な、省スペースのビル管理システムで、同社がこれまでに蓄積してきたBAS(ビルディング・オートメーション・システム)のノウハウと柔軟性・拡張性の高さを継承しつつ、最新のIT技術を取り入れて新規に開発したビル管理効率化のための革新的なソリューション。

「METASYS インテリジェント ターミナル アドバンス」

今回、10.1型のAndroid搭載タブレットを採用することにより、シンプルで使いやすいタッチパネルの操作性に加え、無線LANを構築すれば建物内で持ち運びが可能なモビリティを実現。アナンシエータ形式の表示画面により、複数の機器の運転状態や警報状態を瞬時に把握し、簡単に操作が可能。

また、リアルタイムでの電力デマンドの監視・制御など、エネルギー管理機能を強化。同社のN2 Openに加え、国際標準のオープン・プロトコルであるBACnet MS/TPとLonWorksをフィールドバスに採用。これにより、空調・照明・動力・検針など分散された他社の多様なサブシステムとセントラルシステムを統合して、建物全体のエネルギー管理を行うことができる。

さらに、顧客のニーズに応え、本製品と同社のROC(リモート・オペレーション・センター)のクラウドサービスを連携させるスターターパックも同時に提供を開始する。

スターターパックでは、「見える化ダッシュボード」、「エネルギーレポート」、「顧客向けコミュニティサイト」などをパッケージとして提供することで、ビル管理の専任オペレータの常駐が難しい小規模施設においても、プロフェッショナルなエネルギー管理を体験できる。

システムの販売価格は、100万円より(ローカル機器、およびエンジニアリング・工事費は含まず)。METASYSインテリジェントターミナル アドバンス スターターパックは、年額30万円より。