早稲田大学(早大)理工学術院の高西淳夫研究室とJAPAN ROBOTECHは、スマートフォン(スマホ)を搭載した遠隔操作や自律移動ができる安価な環境モニタリングロボットを共同開発したと発表した。
同ロボットは6つの楕円型車輪により凹凸のある山林でも走行可能で最大18cm程度の段差を乗り越えることができ、搭載スマートフォン(Xperia SX SO-05D)や各種センサを使用して写真・データなどの環境情報を収集、移動と計測を自動的に繰り返しながら環境モニタリングを行うことが可能(制御装置のコントローラとしてSTM32を使用)。
また、携帯電話回線を使用して遠隔操作を行うため、3G回線・LTE通信対応地域であれば日本にいながら海外で操作することも可能であり、Googleなどが提供するクラウドサービスを使用して、収集したデータを複数のユーザーが活用することもできるという。
研究グループでは、空中放射線量やPM2.5などの有害物質の調査などでの活用が期待されるとしており、今後、製造・運用コストの削減にも注力しつつ、国内外において実証実験を進め、地方自治体や環境モニタリングを実施している団体などに導入を働きかけていく計画だとしている。
自律移動型環境モニタリングロボットの遠隔操作デモの風景 |