米IDCは8月5日、2013年第2四半期(4月~6月)の世界タブレット市場の調査報告書を発表した。Appleの新製品投入がなかったことなどから、同期タブレットの出荷台数は前四半期から9.7%の減少となった。ベンダーではLenovoが前年同期比314%増という高い成長率となり4位に付いた。
同期のタブレットの出荷台数は4510万台、これは好調だった第1四半期から9.7%の減少となる。前年同期と比較すると59.6%増加した。
ベンダー別シェアでは、Appleが32.4%でトップ。次いで、Samsungがシェア18%、ASUSが4.5%となる。
上位5社のシェア推移 |
Appleはこれまで第2四半期に新機種を投入していたが、今年はそれがなかったことが響いた。「iPad」出荷台数は1460万台、前年同期比14.1%減となり、予想を下回ったという。シェアも縮小し、前年同期の60.3%から半減近くとなった。最新のiPadのローンチは、タブレットへの関心を高める役割も果たし、競合他社を含むタブレット市場全体に好影響を及ぼしている、とIDCのアナリストは述べている。Appleは年末商戦を有利に進めるため、今年は下半期に製品発表を行うと予想されている。
2位のSamsungは、前年同期比277%増の810万台を出荷し、シェアを倍以上伸ばした。3位のASUSは前年同期比120.3%増の200万台だった。4位Lenovoは150万台を出荷、はじめて100万台の大台を超えた。Lenovoは上位5社の中で最も成長率が高く、前年同期比313.9%増となった。5位はAcerで、前年同期比136.6%増の140万台を出荷した。
OSでは「Android」が「Windows 8」を上回っているが、米Microsoftの「Surface」などWindowsタブレットが顕著な成果を遂げつつあるとも述べている。「タブレット市場はいまでも進化中であり、ベンダーのシェアは急激に上がることも下がることもありえる」とIDCのアナリストは述べている。