キヤノンソフトウェアは、アマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)上で開発・動作させるためのアプリ開発基盤「Web Aviator(ウェブアビエーター)」において、新たにAWS以外での稼動をサポートした新バージョン「Web Aviator v1.3」を、8月20日より順次提供開始すると発表した。

「Web Aviator」は、Webブラウザで稼働するGUI ツールからクラウド上の開発ツールに画面やロジックを定義するだけで、マルチブラウザ環境に対応したクラウドアプリケーションが開発できるツール。これにより、PCのほか、スマートデバイスでも稼働するモバイル用Webアプリケーションがスピーディに開発できる。

「Web Aviator」

これまでは、開発および本番環境としてAWSのみを想定していたが、新バージョンでは実行エンジンを提供することにより、AWS上で開発したアプリを、パブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミスで稼働することが可能になった。

実行エンジンの稼働領域の拡大

AWS以外の環境としては、Red Hat Enterprise Linux Server 6、Windows Server 2008 R2(10月提供予定)、CentOS 6。

また、SIベンダーをはじめ幅広い開発現場で利用できるよう、独自のJavaライブラリを配置してサーバサイドの機能拡張性を高め、開発操作性の向上を図る(10月提供開始予定)。

ライセンスには、開発ライセンスと実行環境ライセンスがあり、開発のみ可能な開発ライセンスは3カ月有効で無料、実行環境ライセンスは、10ユーザーで年間18万円(税別)。ほかに、実行環境ライセンスの買取ライセンスもあり、こちらは50ユーザーで216万円(税別、別途保守料が年間税別で21万6,000円が必要)

なお、同社では8月27日に、Web Aviator v1.3を紹介するセミナーを都内で開催する。参加は無料だ。詳細や申し込みは同社Webを参照。