タブレットに押されて縮小傾向にあるPC市場だが、欧米のコンシューマーの間でPCへの購入意欲が上向いているようだ。調査会社の米Strategy Analyticsによると、2013年第2四半期の購入意欲が2012年第4四半期から6ポイント増加したと報告している。
調査はStrategy AnalyticsのConsumerMetrix調査に基づくもので、2014年にPCを購入する意欲について調べた。調査委時期は6月で、約6000人の欧米のコンシューマーに聞いた。
ノートPCなど持ち運びできるPCの購入意欲については、「とても買いたい」「まあまあ買いたい」と回答した人は23%。これは、2012年第4四半期の17%から6ポイントの増加となり、回復の兆しがみえているかもしれないという。意欲が高かったのは米国で、持ち運びできるPCの購入意欲が10.5%、デスクトップPCは11.1%増加した。欧州ではそれぞれ、3.7%増、3.9%増となる。欧州では、フランス、ドイツ、イギリスなどでPCへの購入意欲に改善が見られたとしている。
PC市場はここしばらくの間、縮小傾向にある。IDCの調査では第1四半期には、過去最大の13.9%減少となっている。その主な要因としては、急成長しているタブレットによる市場の浸食が指摘されている。Strategy Analyticsは購入意欲の改善の一因には、上向きが感じられる景気動向があるとしながらも、「タブレットの脅威が言われてきたが、調査からは、コンシューマーの多くが再びPCを購入計画に入れ始めていることが分かった」と述べている。