東京商工リサーチは7月8日、2013年上半期における企業倒産状況のデータを発表した。

発表によると、2013年上半期の全国企業倒産件数(負債額1,000万円以上)は5620件で、前年同期より10.9%減っている。上半期の数字としては4年連続で前年同期を下回っており、6000件を下回ったのは1991年以来22年ぶりだという。

負債総額は1兆7987億1700万円で前年同期比10.4%減となっており、上半期としては過去20年間で2番目に少ない水準となっている。なお、最も少なかったのは、2011年の1兆6654億2300万円。

負債総額が少なかった理由としては、負債10億円以上の大型倒産が187件(前年同期203件)と上半期の過去20年間で最も少なく、負債100億円以上の大型倒産が10件(前年同期18件)にとどまったことによる。

上半期の企業倒産数(発表資料より)

産業別のデータをみると、10産業のうち7産業で前年同期の倒産件数を下回っている。全体的に倒産件数は下がっているものの、燃料価格の高止まりなどの影響を受けた運輸業は倒産件数が前年同期比5.3%増となり、2年連続で前年同期を上回った。また、製造業と金融・保険業も倒産件数が増えている。

2013年上半期の産業別企業倒産数(発表資料より)

上半期の主要産業倒産件数(発表資料より)