KIBO ROBOT PROJECTは6月26日、開発を進めてきた国際宇宙ステーション(ISS)に滞在するロボット宇宙飛行士「KIROBO(キロボ)」が、打ち上げに必要な審査・実験をすべて通過し、完成したことを発表した。
同プロジェクトは電通、東京大学先端科学技術研究センター(東大先端研)、ロボ・ガレージ、トヨタ自動車の4者が日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力のもと進めてきたもので、東大先端研とロボ・ガレージがロボット躯体の開発と動作生成、トヨタ自動車が音声認識を用いたロボットの知能化を、電通が会話コンテンツ作成とプロジェクトのとりまとめを行ってきた。
今回の完成を受けて、KIROBOは今後、8月4日の午前4時48分ころに種子島宇宙センターから打ち上げられる予定のH-IIBロケット4号機に搭載される宇宙ステーション補給機「こうのとり(HTV)」4号機に乗って、ISSを目指すこととなる。
その後のスケジュールは、2013年8月から9月ころに宇宙で初めてとなるロボットの発話を行った後、同12月に若田宇宙飛行士と世界初となる"宇宙における人とロボットとの会話実験"を日本実験棟「きぼう」にて実施する予定。また、2014年5~6月には地球に帰還する若田宇宙飛行士を見送る予定のほか、自身も同12月ころに地球に帰還する予定だという。