機楽は、名刺サイズのコンピューター・Raspberry Pi(ラズベリーパイ)にあわせて設計された低価格ロボット組立キット「ラピロ(RAPIRO)」を開発し、英国発のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」にて製品化の支援募集を開始した。

「RAPIRO(ラピロ)」完成イメージ

キックスターター内のプロジェクトページ

「ラピロ」は、"かわいらしい外見"と"組み立てやすさ"が特徴の低価格ロボットキット。本製品は、同社と町工場などの中小企業とのコラボレーションによって開発されたもので、3Dプリントサービスのジェイ・エム・シー、金型製作のミヨシ、電子部品の製造販売を行うスイッチサイエンスの協力によって開発が実現したという。キットには、あらかじめサンプルプログラムが書き込まれた制御基板(Arduino互換)と全身12個のサーボモータ(12関節)が付属しており、2足歩行や手で道具を掴んだりする動作が可能となっている。

さらに、製品名の由来である「RAspberry PI RObot」の通り、Raspberry Pi(別売)を頭部に組み込むことができる。また、Raspberry Pi専用のカメラモジュールにも対応しており、これらを利用することで、インターネットに接続したり、音声認識で言葉を理解したり、画像認識で人の顔を覚えたりと、プログラム次第で様々な機能を持たせることも可能という。

Raspberry Piを組み込むことで、ディスプレイやスピーカを繋いで映像や音声を出力したり、LANケーブルを接続してインターネットに接続したり、USBデバイスを接続して機能を追加できるようになる

目にはフルカラーLEDを内蔵し、7色に光らせることができる

Kickstarterではすでに世界中から反響があり、日本時間20日17時の開始からわずか12時間で目標金額の半分を超える1万ポンド(約150万円)以上が集まった。同サイトでは6月から先行予約販売が行われるといい、価格は270ポンド(約3万9,800円)を予定。また、50個限定の先行予約特価199ポンド(約2万9,800円)も用意されるという。なお、製品化の際にはオプションパーツや補修部品を3Dプリンタで自作できるように、3Dデータ(STLファイル)が公開される予定となっている。

使用イメージ