セイコーソリューションズは6月11日、エネルギー監視・制御ソリューション「GreenTALK(グリーントーク)」の制御機能を強化したバージョン(Ver.2.2)を開発し、販売を開始すると発表した。

「GreenTALK」製品概要

同ソリューションは、電力計やセンサからの情報を収集・管理し、エネルギー使用量や環境情報をユーザー視点で「見える化」するエネルギー監視・制御ソリューションで、さまざまなメーカのセンサや測定器と接続ができ、顧客の規模や計画に合わせた柔軟なシステム構築を実現する。

今夏に向けてエネルギー消費量の削減を目的に、さまざまな空調機の使用条件や環境に応じて効率的な制御を行う要望が多いことから、新バージョンでは、制御機能を全面的に見直し、よりカスタマイズしやすく、より簡便に設定できるよう強化した。

新しいバージョンの特長は、「1.スケジュール制御:あらかじめ定めた稼働日・非稼働日と開始時刻・終了時刻を設定することにより、設備の運用スケジュールに準じた発停信号を自動的に制御」、「2.上下限制御:温度などの上限値と下限値を設定し、その設定値を超えた場合に設備に対して発停止信号を自動的に制御」、「3.デマンド制御:デマンドは、正時0分、30分時における電力使用量を予測し、予測値に対して目標値を設定(電力使用量上限値)して、目標値を超えた場合に設備に対して発停止信号を自動的に制御」の制御機能を組み合わせて動作させる「組合せ設定」ができること。

さらにどの制御を優先させるか「優先設定」ができることなど、制御の連携機能を強化した点。その結果、顧客ごとに異なる環境やニーズに応える最適な節電対策が可能となり、ムリなく効果的な低消費電力運転が可能となる。

デマンド制御においては、1時間の使用量を予測する機能も搭載されているため、1時間デマンドとしても活用でき、同機能は電気量だけでなく、水道料やガス量などのエネルギー全体の管理にも利用できる。

さらに、制御設定については直感的に理解しやすい設定画面を用意し、エネルギー使用量の状況を見ながら容易に設定変更可能。

また、各メーカの空調機が持っている多段階の制御機能にも対応し、「GreenTALK」が内部的に信号を変換するので、例えば画面から運転出力を「75%運転」や「50%運転」と設定するだけで複数台の制御が簡単に行える。

販売価格は、65万円から。セイコーソリューションズでは、電力対策など喫緊の対応も含め。顧客の要望に柔軟に対応し、将来を見据えた企業全体としてのスマートなエネルギー管理を強力にサポートしていく。