欧州Renesas Electronics Europe(REE)は5月23日(現地時間)、同社のRX21AファミリのMCUを搭載した高機能スマートメーターのリファレンスプラットフォームを発表した。同プラットフォームは、6月4日にパリで開かれるSmart Grids Parisで公開される予定である。
このプラットフォームは欧州で使われている230V 50~60Hzの環境で、100mA~100Aまでの消費電流レンジの測定が可能であり、IEC62053-22(及びANSI C12.20)のStatic Meter Class 0.5(測定精度0.5%)と、IEC 62056-23 Class 2に準拠した無効電力基準を満たすと同社は説明する。
また、このリファレンスプラットフォームには、位相ごとに電圧/電流を測定ために必要な精度を持っているほか、必要な測定を行なうためのライブラリも用意され、この中には力率や電圧低下(電圧サグ)の測定機能も含まれる。リファレンスプラットフォームは24bitの高精度ADCとAFE、ADCやPGAに対する温度補正機能、電圧リファレンス、RTCなどで構成される。測定結果はUSBに割り当てられた仮想COMポート経由での取り出しも可能であり、ユーザーフレンドリーなマルチファンクションディスプレイ以外にPC上でのGUIでの表示もサポートしている。
なお、同リファレンスプラットフォームは、現在少量の出荷が開始されているという。