日立製作所(以下、日立)とグランパは、このたび、日立がグランパへ出資し、両社で農業関連ビジネスにおいて協業を推進していくことに合意した。

日立がめざす農業の六次産業化の将来イメージ

今回の合意にもとづき、日立はグランパに1億円を出資。さらに、グランパに対して植物工場における農産物の生産から加工、販売に至るまでの各プロセスを統合的に管理するしくみを日立のクラウドサービスで提供する。

グランパは、これに施設管理、栽培管理や生産・販売管理といったさまざまな専門的なノウハウを加え、「グランパドーム」を利用する生産者に対して、植物工場の施設管理サービスをはじめとするITを活用した農業運営支援サービスを提供する。

グランパドームの外観および内部の様子

今後日立は、こうした取り組みを通じて蓄積される生産情報や需要情報などの各種情報を活用して、高度なビッグデータ分析とそのビッグデータの利活用モデルを創出していくとともに、グランパのほかのパートナー企業とも協力し、「グランパドーム」を軸とした農業の高度化を実現する社会インフラシステムとしてパッケージ化し、日本国内はもとより、海外への輸出も含めたグローバル展開をめざしていく。

また、グランパは、「グランパドーム」と農業経営を支えるサービス事業をセットで提供し、誰でも参加できる農業事業をめざし、農業をビジネスとして考えられる新たな農業経営者の輪を広げ、雇用創出と遊休地の活用など、さまざまな面での社会貢献を進め、未来の農業を創造していく。