三菱電機インフォメーションテクノロジー(MDIT)と日本HPは4月25日、HP製品を対象にしたネットワーク構築サービス「プレミアムネットワーク・サービス for HPネットワーク」を、MDITの拠点を通じて提供開始した。

昨今では、仮想サーバや仮想ストレージの出荷増加とモバイルデバイスの普及から、ネットワークトラフィックが急激に伸びている。そのため、ITインフラにおけるネットワークの重要性が増し、ネットワーク仮想化のニーズも高まっている。

従来からMDITでは、システム構築サービスの中核事業としてネットワーク構築サービスを提供してきたが、顧客ニーズが多様化するにつれ、主力製品の拡充が必要となっていた。一方日本HPにおいても、ネットワーク製品は重要な戦略事業の一つであり、サービスとして提供できるパートナーの強化に取り組んでいた。そこで両社は、ネットワーク関連事業において協業し、サービスポートフォリオを拡充して顧客の拡大を図ったという。

MDITが提供する新サービスは、HP製品を対象にした企画・提案から、設計・検証、導入・構築、現地試験・納品までを総合的に提供する。各段階でそれぞれサービスメニューが用意され、拠点内・拠点間ネットワーク、無線ネットワーク、リモートアクセス、負荷分散、ネットワーク監視、ファイアウォール、IP電話網など、さまざまなソリューションも提供される。

また両社は、HPスイッチ製品の仮想化技術「IRF(Intelligent Resilient Framework)」を活用した仮想化ネットワークの構築を差別化サービスと位置付け、積極的な提案を行なって行きたい意向だ。