武藤工業は18日、同社が取り扱うエントリーモデルの3Dプリンタ「3D TOUCH」の後継機種として、米スリーディ・システムズ社製の「CubeXシリーズ」3機種を6月1日に発売すると発表した。価格は39万8,000円から。
「CubeXシリーズ」は、同社が2012年より取り扱っている「3D TOUCH」の後継シリーズにあたるもので、前機種同様にUSBドライブから直接3Dデータをロードしたり、PC接続なしで3Dモデルを作成できるという。前機種と比較して造形スピードが最大2倍に高速化されたほか、ヘッド構造が改良され、モデリングマテリアルを装着しやすいカートリッジタイプに変更となるなど、機能性と利便性が大幅に向上。さらに、モデリング作成マテリアルも、植物由来成分から生成されたPLA(ポリ乳酸)16色とABS樹脂17色から選択可能となり、これまで以上に多彩な色選択を実現した。
ラインナップは、最大造形サイズが275x265x240mmの「CubeX 3D Printer」(39万8,000円)、230x265x240mmの「CubeX 3D Duo Printer」(43万8,000円)、185x265x240mmの「CubeX 3D Trio Printer」(49万8,000円)の3機種。いずれも、同社が日本語化した操作マニュアル、ドライバーソフト、モデリングソフト(ダウンロード体験版)が付属するほか、出荷前の動作確認サービスやオプションのセットアップサービスといった独自サービスも用意される。
同社ではこのほか、ハイエンド機種である石膏ベースの「ZPRINTERシリーズ」や、高精細なモデルを作るUV硬化プラスチックベースの「ProJetシリーズ」なども取り扱っており、本シリーズを加えることで幅広い顧客ニーズに対応する狙いだ。初年度の販売目標は数千台を想定しているという。