日立システムズは、国家公務員共済組合連合会 横浜南共済病院が、院内の情報連携基盤を構築し、今後さらなる医療情報の電子化を実現するため、日立システムズの「スマートデバイストータルマネージドサービス」と日立製作所のIP-PBX(構内交換機)である「NETTOWER CX-01(以下、CX-01)」を利用し、スマートフォンを活用した内線システムを導入したと発表した。

「スマートデバイストータルマネージドサービス」サービスの概要図

横浜南共済病院では、多様化する患者ニーズに対応するため、医療情報の電子化への対応に迫られ、医療情報の電子化を新たに建設する新病棟の重要な基盤に位置付け、ITインフラから再構築することとした。これまでデジタル方式のPBXを利用していたが、老朽化が進んでいることから、今回の医療情報システムを構築するにあたり、電話設備の再構築が医療情報電子化のポイントと考え、医療情報システムのネットワークと共有化でき、二重投資せずに低コスト化で実現できる、IP(インターネットプロトコル)電話方式の電話設備への転換を検討した。

こうした背景を踏まえ、横浜南共済病院は、日立システムズの「スマートデバイストータルマネージドサービス」と日立のIP-PBX「CX-01」を利用し、スマートフォンを活用した内線システムを導入。導入決定の理由は、専用端末ではなく市販のスマートフォンを利用し、それらを管理できる基盤で構築可能な点、院内ネットワークに対する設定、必要なアプリケーションの初期インストール、電話帳データの登録のほか、カメラの無効化などのセキュリティ設定など、業務に利用可能な状態にキッティング完了した状態で納入できる点、および企画、調達から初期設定、運用、廃棄、次期端末への切り替えまで、スマートフォンのライフサイクル全体をワンストップで任せられる点だったという。