米Googleは4月10日(米国時間)、メガネ型のウェアラブルコンピュータ「Google Glass」のアイディアに資金提供などのベンチャー支援を行うイニシアティブ「Glass Collective」を発表した。Google Glassをコンピューティングプラットフォームにする狙い。

これは自社の投資部門Google Venturesが、Andreessen Horowitz、Kleiner Perkins Caufield & Byers(KPCB)のベンチャーキャピタル2社と組んで展開するイニシアティブ。Andreessen Horowitzは、Netscape立ち上げなどで知られるMarc Andreessen氏が共同創業したベンチャーキャピタル。Google Glass向けのアプリケーションなど新しいアイディアに対して投資を行うことで、Google Glassのエコシステムを開発する。

Googleは2012年にGoogle Glassプロジェクトを発表した。メガネのように頭部に装着するヘッドマウントディスプレイを持ち、画面に情報を表示する。開発者など早期テスター向けのExplorer Editionは、4月~5月に登場といわれている。

Andreessen氏は、Google Glassについて「視界に接続機能と情報を直接統合し、日常生活の一部になる」と評価しており、「Googleの画期的なGlassプラットフォーム向けにアプリケーションを構築する新世代の起業家を奨励したい」と述べている。

Google Glassについては、安全やプライバシー侵害の懸念も持ち上がっており、米ウェストバージニア州では運転中の着用を禁じる法案が提出されている。

Google Glassを装着したMarc Andreessen氏(左)、中央はGoogle VentureのBill Maris氏、右はKPCBのJohn Doerr氏