欧州連合(EU)では、EUに加盟する27カ国のデータ保護当局を代表するデータ保護指令第29条作業部会(Article 29 Working Party;G29)がプライバシー保護のための共同作業を行っている。

G29はこれまで、Googleが2012年1月に発表した最新のプライバシーポリシーについて欧州のプライバシー法に遵守するかを調査、その結果として2012年10月26日、Googleに対し4カ月以内にプライバシーポリシーを改善するよう求めた。今回のCNILの発表は、4カ月の期限が過ぎても改善がなかったことを受けてのもの。

G29による調査フェイズは終了し、各国のデータ保護当局が自国法に基づき調査を行うことになり、CNILの場合は他国と協力してモニタリングの手続きを開始するという決定をGoogleに通知したという。

CNILによると、フランス、ドイツ、英国、スペイン、オランダ、イタリアの6カ国のデータ保護当局で構成される作業グループは3月19日、Googleと会合を持ったが進展は見られなかったとも述べている。Reutersによると、罰金など罰則適用の可能性もあるようだ。

なお、Googleが2012年1月に発表した新しいプライバシーポリシーは、Gmail、検索、You Tubeなどこれまで各サービスでばらばらに収集していた個人情報を縦断的に収集するといった変更を含むもので、すでに同年3月に施行されている。