米IDCは3月18日(米国時間)、最新のPC市場動向調査を発表した。2月度において、最大市場である中国での成長が予想を下回ったことから、第1四半期(1月-3月期)は当初の7.7%減よりさらに低くなり、前年同期比2ケタ減になる可能性もあるという。

2月の中国市場は旧正月などの季節的な要因のほか、政府による支出減などがさらに足を引っ張り、予想を下回った。中国は最大のPC市場で、IDCによると2012年の総出荷台数の21%を、同国が占めたという。

その中国で2月度の販売動向が芳しくなかったこと、さらに3月にもその影響が残ると予想されることから、IDCでは以前のフォーキャストよりもざっと2%成長が下回ると予想している。当初のフォーキャストでは、第1四半期は7.7%のマイナスとなっていた。

IDCのアナリストは、「2ケタ台に落ち込む可能性も出てきた」とコメントしている。第2四半期も、5%付近のマイナス成長にとどまるかもしれないという。

なお、ヨーロッパ、中東およびアフリカ(EMEA)、南米、日本を除くアジア太平洋などの地域では、ほぼフォーキャスト通りという。

PC市場はタブレットなどのモバイル端末の影響を受けて成長が鈍化している。IDCではこのほかの第1四半期の鈍化要因として、「Windows 8」の移行期間であることなどを挙げている。