丸紅情報システムズは12日、同社が販売する3Dプリンタのラインナップに、米・ストラタシス社が開発・販売するインクジェット式3Dプリンタ製品を加え、販売を開始した。
同社が新たに販売するインクジェット式3Dプリンタは、2012年12月にストラタシス社と合併した旧オブジェット社が開発・販売していた製品で、「デスクトップシリーズ」2製品、「Edenシリーズ」4製品、「CONNEXシリーズ」4製品の計3シリーズ/10機種となる。同社はこれら全製品の販売から、設置、保守サポートサービスまでをワンストップで提供するという。
ストラタシス社のインクジェット式3Dプリンタは、光にあたると固まる性質の樹脂を噴出し積層していく造形方式を採用した製品。噴出と同時に強い紫外線をあててすぐに硬化させ、その上にまた樹脂を噴出し重ねていく仕組みになっている。最小16マイクロメートルの厚さで樹脂を積層する高精細な造形機能により、表面の滑らかなモノを作ることができるほか、性質の異なる複数の樹脂を同時に積層することも可能。例えば、硬質のプラスチック筐体に柔らかいゴム質のボタンがついたテレビのリモコンのようなモノも作ることができるという。このほか、不透明色の硬質樹脂や、透明色の硬質樹脂、ゴム質の柔らかい樹脂なども造形材料として用意されている。
同社はこれまで、動作確認を目的とする機能検証や小ロット部品生産などの用途に向けて熱溶解積層式3Dプリンタを販売してきたが、新たにインクジェット式3Dプリンタの取り扱いを開始したことより、幅広い分野に3Dプリンタの活用を提案していきたいとしている。