STMicroelectronicsは、同社100%子会社のPortland Group(PGI)が、Linux、Apple OS X、Microsoft Windows向けに、2013年版のPGI高性能並列化コンパイラ「PGI 2013」および開発ツールの提供を開始したことを発表した。

PGI 2013では、OpenACC APIを使用して最新のHPCアクセラレータをプログラミングするための機能が搭載されたほか、マルチコアx64プロセッサ上での性能向上が図られたという。

また、新しいPGI Accelerator C++コンパイラの追加により、PGI Accelerator 2013のネイティブFortran 2003およびC99コンパイラは、OpenACCディレクティブ・ベースのアクセラレータ・プログラミング・モデルに対するサポートが拡張され、OpenACC規格と複数デバイスに対応する拡張がなされた。

さらにPGI Acceleratorコンパイラは、NVIDIA Tesla K20およびK20X GPUをターゲット・アクセラレータとして利用可能とした。これによりCUDA Fortran拡張ではテクスチャに対するサポートに加え、適切なCUDA対応ハードウェア上での分割コンパイルや動的な並列処理に対するサポートが可能となり、単一のプログラムまたはホスト・スレッドから複数デバイスを使用できるようになったほか、NVIDIAのCUDA 5.0ソフトウェア環境もサポートしたという。

なお、Intel Xeon Phiコプロセッサ、AMD APU、およびOpenACC準拠の個別GPUに対するサポートは、今後のリリースで追加される予定だという。