米Googleが英国の通信大手BT Groupを相手取って特許訴訟を起こした。Googleは2011年12月にBTより訴訟を起こされており、これへの反訴の形となる。
Googleは今回、米国(カリフォルニア州中央部地区裁判)と英国の両方でBTを提訴し、4件の自社特許をBTが侵害したと主張している。分野としては、IPネットワーキング、サービス品質保証のためのシステムリソース保持などで、このうちの2件はGoogleが2010年に米IBMから取得した特許、1件は富士通から取得した特許とのことだ。
Googleの代表者はReutersやBBCに対し、「訴訟は最後の手段と見ており、訴訟を回避するために手を尽くした。だがBTはGoogleおよびわれわれの顧客に対し、メリットのない特許主張を行っており、パテントトロールによる武装も行っている」と提訴に至った経緯を説明している。BTは2011年にGoogleを訴えた際、Android、Google Maps、Gmailなどについて6件の特許をGoogleが侵害していると主張していた。BBCによると、知的所有管理企業のSuffolk Technologiesが2012年、BTから取得した2件の特許を根拠にGoogleとAOLを提訴しているという。
2社は7月、2011年のBTによる提訴について、デラウェア州地方裁判所で審議を開くことになっている。