Analog Devices(ADI)は、高速動作と低ジッタ特性(12kHz~20MHzの帯域において41fs)、分周比の選択機能を併せ持つクロックバッファ/デバイダIC「AD9508」を発表した。

同製品は、1.65GHzの高入力/出力周波数に対応。最適なS/N比での高速なデータ変換が求められる通信機器や計測器、防衛用電子機器、航空宇宙用電子機器など向けに設計されている。

クロックバッファは、分周比(1~1024の範囲の整数)と位相遅延、自動同期機能をバス経由でプログラムできる4個の専用出力デバイダ(分周器)を備えている。また、デバイダ(分周器)には、システム起動時のハードワイヤードプログラミングに向けたピンストラッピング機能を用意している。最大4本の差動出力、もしくは最大8本のシングルエンド出力に対応する。出力論理レベルは、LVDS(1.65GHz)とHSTL(1.65GHz)、CMOS(250MHz)の3つをサポートしている。

さらに、HSTL出力モード時のRMSジッタは41fsで622.08MHz(12kHz~20MHz)、72fsで622.08MHz(20kHz~80MHz)。電源電圧は2.5V/3.3V。動作温度範囲は-40℃~+85℃となっている。

なお、パッケージは24ピンLFCSP。価格は1000個受注時で4.25ドルで、すでに出荷を開始しているという。