パナソニックのグループ会社であるPUXは11月12日、様々な写真撮影シーンを認識するミドルウェアとして、シーン自動認識ソフトウェアを開発し、企業向けにライセンス提供を開始すると発表した。
同ソフトウェアは、PUXが提供する顔認識ソフトウェア「FaceU」をはじめとする画像認識技術で培った技術を発展させて、料理・桜・紅葉・ビーチ・森林・花火・花・雪・青空・パーティ・キャンドル・イルミネーションの12シーンが認識できるようにしたもの。
シーンを自動認識し、様々なアプリケーションで応用するためには、誤判定率を低く抑えつつ、正解率をより高く保つことが重要となる。そこで、パナソニックグループが長年の画像認識・画像処理技術開発の経験で培った独自の特徴量と照合方式を採用し、写真撮影の支援や画像分類などの実用に耐える認識率を実現、さらに、組込機器上でも高速動作するミドルウェア化した。認識率は正解率が80%以上(誤判定率:2%の場合)。処理速度は30msec(Snapdragon 1GHzにて測定時)。
今後、デジタルスチルカメラやムービーなどの組み込み機器向けだけでなく、iOSやAndroidなどのスマートフォン用アプリケーション向けミドルウェアもライセンスを開始する。また、順次認識シーンの拡充も図っていく方針としている。