ビジュアルな画面が操作性を一新! Employee Central画面

それでは、Employee Centralの画面をざっと見ていこう。

Employee Centralの機能は、「社員プロファイルの表示」、「社員プロファイルの更新」、「人事関連の申請」、「タレントマネジメントと連携した分析機能」「給与計算(英語圏より順次展開。2013年には日本市場出荷予定)」などがある。

これらのうち、社員プロファイルの表示/更新では、氏名や連絡先のほか、出生地、誕生日、振込先などの情報が管理できる。項目は、国や地域ごとに変更することが可能で、例えば、日本であれば基礎年金番号の入力を必須にするといったこともできる。

Employee Centralの社員プロファイル画面

個人情報の秘匿機能も用意されており、振込先情報や上記の国民IDなどは、人事担当者が操作する場合もアスタリスクに置き換えるといった措置を取ることが可能だ。また、そういった情報を変更する際には、必要であれば本人であっても確認メッセージが表示される仕組みになっている。

国民IDなどの重要な情報を更新する際には、確認メッセージが表示される

加えて、同サービスでは、上司や関係各署に対して休暇などの申請を出すこともできる。承認者が写真付きで表示されるので、承認フローの確認が必要な場合も戸惑わずに済む。

休暇の申請画面

承認者の一覧が写真付きで表示される

そのほか、人事関連の申請機能で特徴的なものとしては、報酬設定機能が挙げられる。特別報酬を支給するような場合も複雑なプロセスは必要ないため、管理職が簡単に申請することが可能だ。

また、佐々木氏が「意外と便利な機能」として強調したのが、ビジュアル化された組織図である。同画面では、直属の上司のみならず、各階層の管理職を一覧で表示することもできる。管理職の属性情報には部下の人数も表示されるため、それぞれの組織の規模を推し量れるといった利点もある。組織図については、「人」にフォーカスした機能だけでなく、「ポジション」を管理する機能もあり、この機能を使えば採用予定や空席となっているポジションについても表示することが可能だ。また、日本企業から強いニーズのある「部門の階層構造」での組織管理、組織図のバージョン管理やシミュレーション機能についても近日中に対応予定とのことである。

Employee Centralで表示される組織図

さらに同じ画面から、タレントマネジメントの情報を確認できる点も大きな特徴の1つだ。各従業員のパフォーマンスが定量的に表示されるほか、パフォーマンスの高い従業員や低い従業員を順番に表示させる機能も用意されている。

タレントマネジメントの情報表示画面。中段には、パフォーマンスの高い従業員と低い従業員が一覧表示されている。

以上、本稿ではEmployee Centralの基本機能の一部を簡単にご紹介した。同サービスについては、こちらのWebサイトに動画が用意されているので、興味のある方はご覧になってほしい。