キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、電子メールなどのコミュニケーションシステムを刷新するとともに、キヤノンMJグループの社員を対象に薄型軽量のUltrabook約1万2,000台を10月以降順次導入すると発表した。また、営業職を対象にiPhoneを採用し、2012年末までに約5,000台導入して、顧客への対応力を強化する。

導入するUltrabookは、東芝のDynabook R632と富士通のLIFEBOOK U772。キヤノンMJグループの社員は約1万9,000名で、Ultrabookは6割強の社員に配布することになる。

富士通のLIFEBOOK U772

東芝のDynabook R632

同社では、より軽量で高性能なUltrabookとフリーアドレス、無線LANの活用により、社内で場所を選ばずネットワークを使用可能にするほか、社内コミュニケーションの活性化とさらなる業務効率の向上を推進する。

一方iPhoneについては、同社は既にiPhone 4Sを2,000台以上導入しており、今後同機種を追加導入して、2012年末までに計約5,000台を配布する予定。iPhoneは従来より活用している営業マネジメント用のセールスフォースと連携するほか、営業活動後、商談情報を直ちに入力することで、営業部門内でのスピーディーな情報共有を可能にする。また、従来の携帯電話では不可能だった業務資料の閲覧や、基幹システムとの連動による各種申請の上長承認が可能になり、営業効率が向上するという。

コミュニケーションシステムでは、Microsoft ExchangeとMicrosoft Lyncを導入し、メール、スケジューラおよび在席管理など各コミュニケーションツールを連携させる。

同社では、Ultrabookやスマートフォンにより、社内外を問わず業務が可能となり、多様なワークスタイルに対応することができるとしている。