松谷化学工業は9月5日、天然系機能性甘味料「希少糖(レアシュガー)」の一種で、ノンカロリーながら甘味度が砂糖の7割程度の「D-プシコース(愛称:さぬき新糖)」などを含む希少糖含有シロップ「レアシュガースウィート」の量産に向けた製造工場の建設を開始したことを発表した。

同製品はトウモロコシなどのでんぷんから作られた異性化糖をさらに異性化したもので、D-プシコースならびにD-アロースなどの希少糖を約15%程度含んでいる。カロリーは異性化糖比で2割程度低いながら、甘味は佐藤様の味質で砂糖の9割程度を実現。すでに香川県内の34の企業から同製品を適用した70商品が販売されており、一部はネット通販などで入手が可能だ。

今回の新工場は香川県綾歌郡宇多津町に位置する番の州臨海工業団地内に建設される。総投資額は約20億円。敷地面積は約1万413m2で、総延べ床面積は約3500m2で年間の生産能力は1万2000tを予定(2012年6月より全国販売を開始しているが、生産は年産数tのパイロットラインで行われていた)。着工は2012年8月28日で、2013年5月の竣工を予定。本格稼働は2013年夏ごろを見込んでいるという。

新設される松谷化学工業の番の州工場生産棟の完成イメージ