三菱自動車は7月11日、同社の欧州生産子会社「Netherlands Car B.V.」(以下、ネッドカー)の全株式をオランダVDL Groep B.V.に譲渡することについて基本合意書を締結し、最終的な株式譲渡契約書を締結するため交渉を進めていくと発表した。
株式譲渡の理由は、自動車事業を取り巻く環境変化の中で全世界での生産体制を見直した結果、ネッドカーに2013年以降の新たな生産車両を投入しないことを決定、その後、2013年以降のネッドカーの存続の可否について現従業員を全員引き継ぐことを最優先に協議を続けた結果、株式譲渡に関し合意することにしたというもの。
異動前の所有株式数は三菱自動車工業が46万8,308株(所有割合:85%)、Mitsubishi Motors Europe B.V.が8万2,642株(所有割合:15%)、譲渡株式数は55万950株(発行済株式数に対する割合:100%)で、譲渡価格は1ユーロとなっている。
本件株式譲渡を実行した場合。280億円程度の損失が生じる見込みであり、平成25年3月期に計上予定としている。