便利な「iPad」を仕事でも利用したいという人は多いだろう。軽くて持ち運びしやすいので、いかにも出張や外出でも活躍しそうなデバイスだ。ビジネスユーザーがiPadを使うコツを、OpenForumが「ビジネスユーザーのための4種類のiPad最適化(原題:4 Ways to Optimize Your iPad for Business)」という記事で伝授しているので、紹介しよう。

オンラインストレージサービスを準備する

Appleの「iCloud」はもちろん、Dropboxなどのさまざまストレージサービスとタブレットの相性は抜群だ。外付けの記憶装置のように利用したい。作成した書類をDropboxに保存しておけば、いつでもどこでもアクセスでき、同期も自動で行ってくれる。「ノートPC代わりにタブレットを利用するのであれば、クラウドサービスの助けが必須だ」という。

App StoreのDropboxのダウンロードページ。アプリはiPhoneとiPadの両方に対応している

オフライン対策も忘れずに

3Gモデルのデバイスを持っているなら、インターネットアクセスへの心配はまず不要だが、飛行機で使いたい時もあるだろう。そこで考えておきたいのがオフライン対策だ。

記事では、具体的なツールとして「Instapaper」が紹介されている。Instapaperでは、Web上で気になる記事を見つけたら「read later(後で読む)」をクリックして保存しておくだけで、後からじっくり読むことが可能になる。Webページだけではなく電子メールやPDFなども保存でき、電子メールに通知する機能もある。「Instapaperは究極のブックマーク」と絶賛されている。Web版は無料だが、アプリは有料で、iTunesから入手できる。ちなみに最近、Androidアプリも登場した。

App StoreのInstapaperのダウンロードページ。画面内のスクリーンショットはiPadのものだ

オフィススイートは目的を考えて選択を

オフィス系アプリはさまざまだが、機能が充実したものは高価で、価格が安いものは機能も乏しい。目的を考えて検討したい。

記事では低価格なオフィスアプリとして、「CleanWriter」を挙げている。テキストだけならそこそこ活躍してくれそうなアプリだという。だが、写真などのマルチメディアの要素も欲しいのであれば、Appleの「Pages」を推奨している。このほか、スプレッドシート系として「Numbers」、PDFリーダーの「GoodReader」やPDFマネージャ「PDF Reader Pro」も紹介されている。

「iPadの良いところは、多彩なアプリが提供されており、好きなものを入れられること。目的に合わせていくつか揃えておこう」と助言している。

特定用途向けアプリにも注目を

最近は、iOSを対象としたビジネスアプリも充実してきた。例えば、フリーで働いている人なら、請求書管理の「Invoice2Go」を利用すれば、クライアントと請求書の管理が容易になる。iTunesにはカテゴリ別にさまざまなアプリが並んでいる。ビジネスでの利用を考えているのなら、これらを組み合わせてiPadを最高のビジネスツールに最適化してみよう。